━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.1.14 ━━━━━━━━
++---- No.160 目次 ----++
現場から ____ 核不拡散・核セキュリティ総合支援センターの設置について(核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)
広報誌から ___ 原子力学会で廃止措置に関する成果を発表(「にんぎょうとうげ」44号) ほか
海外事務所便り _ 仏IRSNが2009年報告書を発行 ほか
プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報
あとがき
平成22年4月にアメリカで開催された「核セキュリティサミット」において、鳩山由紀夫内閣総理大臣(当時)は、日本のナショナル・ステートメントとして、核セキュリティ対策に係る支援を制度化し、恒常的なものとするため、本年、アジア諸国をはじめとするグローバルな核セキュリティ体制強化に貢献するための「核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」を原子力機構に設置する旨の表明を行いました。これを受け平成22年12月27日付けで「核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」(以下「総合支援センター」という)を東海村のテクノ交流館リコッティ内に設置いたしました。
総合支援センターは、我が国の原子力平和利用における知見・経験を活かし、アジア各国をはじめ、原子力新規導入国などに対する核不拡散・核セキュリティ強化に貢献することを目的とし、以下の3つを主要な事業を実施いたします。
(1) 訓練、教育等を含む人材育成などを通じたキャパシティ・ビルディング強化
講義、演習、ワークショップ、e-learningなどを通じて、中長期的な持続的活動のためのノウハウ提供や情報発信を行い、国際的なリーダーから実務者まで、幅広く訓練・教育を含むキャパシティ・ビルディングの強化に取り組みます。また、これらを通じてアジア地域を中心とした人的ネットワーク構築にも貢献いたします。
(2) 基盤整備支援
核物質測定、監視機器等の基盤整備や法令・国内制度・規則の整備などハード・ソフト両面における支援を行います。
(3) 技術開発・支援
国内の研究開発機能・能力を活用した核物質の測定・検知などの技術開発を行い、各国の核セキュリティ強化を支援します。
これら事業の実施にあたっては、内閣府、文部科学省、経済産業省、外務省など、関係府省の連携の下、(財)核物質管理センター、(独)原子力安全基盤機構、大学等の国内関係機関と連携したオールジャパンの体制を構築するとともに、国際原子力機関(IAEA)、欧州原子力共同体(EURATOM)等の国際機関、米国、豪州、アジア諸国を中心として各国と協力・連携し、相互補完と効果的連携を図る多面的な協力を行います。そして、各国に対する我が国の経験や知見の普及や情報発信等を通じて、グローバルな核不拡散・核セキュリティ体制強化に貢献いたします。
総合支援センターでは、我が国の独自性を発揮しながら最小限の投資で最大限の効果を発揮するため、以下の点を特徴とした運営を目指します。
(核不拡散・核セキュリティ総合支援センター 直井洋介)
*当機構が社外向けに発行している広報誌などからトピックスを紹介します。
*当機構の海外事務所から寄せられたニュースを紹介します。
☆ ワシントン事務所
<DOEエネルギー情報局が2011年エネルギー予測年鑑の速報版を発表>
米エネルギー省(DOE)のエネルギー情報局(EIA)はこのほど、2011年エネルギー予測年鑑の速報版を発表しました。原子力による発電容量は2009年の101GWから、2035年には111GWに増加すると予測しています。
☆ ウィーン事務所
<ロシアが世界初の低濃縮ウラン備蓄を開設>
ロシア政府は12月17日、アンガルスクの国際ウラン濃縮センター(IUEC)に、世界初の低濃縮ウラン(LEU) 備蓄を開設しました。
☆ パリ事務所
<仏IRSNが2009年報告書を発行>
フランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は1月4日、フランス国内原子力発電所で発生したトラブルに関する2009年報告書(Rapport DSR N383)を発行しました。
<フィンランドの地下特性調査施設で死亡事故>
フィンランドの地下特性調査施設(ONKALO)で1月2日、作業員の死亡事故が発生しました。地上からの深さ400mを超えるトンネル内で、3名の作業員が作業中、作業員1名に落下した岩の塊が直撃したものです。
http://www.posiva.fi/en/news
*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。
昨年10月に広報課に異動した事を機に、昼休みに構内でのランニングをはじめました。
最近は健康ブームやタレントランナーの影響でマラソン人口も増加中のようです。スポーツメーカーはおしゃれでざんしんなランニングウェアを販売、各地で開催されるマラソン大会も応募が殺到しているようです。原子力機構の本部がある茨城県東海村近郊でも東海村新春マラソン、勝田全国マラソン、日立さくらロードレースなど多くの大会が開催されております。
一方でランナーのマナーが問題になっているようです。人気コースの皇居周辺では、追い抜きや集団走行など車さながらのマナーの悪さが問題となり、千代田区の観光協会と企業が「公共周回のマナー10か条」を作ったとの事です。車社会と同様にマラソン社会にもルールが必要となってきたようです。
私も心がけて昼休みのランニングを楽しみたいと思います。ちなみに10条は「思いやりのこころを持って走る」です。(広報課 森 俊人)
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【ご感想やご要望】http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml
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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部 佐田務、上野信行 ○
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