━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.1.7 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
■□□□

++---- No.159 目次 ----++

現場から ____ スーパーコンピューティングとモンテカルロ・シミュレーションで国際会議(システム計算科学センター)

広報紙から ___ 中国の最近の原子力開発動向(「原子力海外ニューストピックス」2010年第6号)

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

原子力分野におけるスーパーコンピューティングとモンテカルロ・シミュレーションの合同国際会議(SNA+MC2010)を開催

日本原子力研究開発機構は、昨年10月17日〜21日に東京都(学術総合センター)において、原子力分野におけるスーパーコンピューティングとモンテカルロ・シミュレーションの合同国際会議(SNA+MC2010)を開催いたしました。この会議には、27カ国から377名(国内221名、国外156名)の参加があり、先進的な研究に関する発表と活発な議論が行われました。

会議における発表や議論の詳細については、以下のURLで公開しておりますので、そちらをご覧ください。今回は会議事務局の立場からの苦労話や感じたことなどを少しご紹介させていただきます。

会議開催報告URL ⇒ http://ccse.jaea.go.jp/ja/conf/snamc2010report.html

まず、近年の経済事情等もあり、こうした会議に対する協賛企業や協賛金額が減っています。したがって、参加費が主たる収入となるわけですが、参加者数(参加費収入額)は会議の直前まで(厳密には会議が終わるまで)確定しないため、「赤字になったらどうしよう」が一番の心配でした。

幸いにも当初の予想を上回る多数の国々からの参加者があり、ほっといたしました。そのかわり発表の会場と時間が足りなくなり、急遽会期を一日延長することになりましたが・・・。

また、原子力・放射線分野における計算科学の重要性が国際的に高まっていることを強く感じました。原子力は地球規模でのエネルギー問題及び環境問題に対応する上で重要な役割を果たすと考えます。一方、工業、農業、医療などの多岐にわたる分野で放射線利用が実用化され、より一層の展開が期待されています。つまり、グリーン・イノベーションやライフ・イノベーションに通じる技術としても原子力や放射線利用に対する期待は高まっています。ただし、原子力エネルギーや放射線利用の研究開発においては、巨大な実験設備が必要であることや、実験の観測が困難であるといった難しさが伴います。また、多額の予算や長期にわたる研究期間が必要なことも少なくないため、研究開発の合理化・効率化が求められています。このため、従来の理論研究、実験研究に加えて、高性能な計算機によるシミュレーション(理論や実験の裏づけに基づく予測)がたいへん重要なツールになっているということです。このような分野の研究開発に携わることに対し、あらためて誇りと責任を感じました。

他にもご紹介したいハプニングや事務局の苦悩等もありますが、どうやら文字数の制限に達したようです。最後になりましたが、この会議の運営にご協力くださった皆様及び参加者の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。

(システム計算科学センター情報システム利用推進室 大谷孝之)

━ 広報紙から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構が社外向けに発行している広報紙などからトピックスを紹介します。

━ プレス発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ 採用情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

初詣をする人でごった返す有名で寺社。スペシャル番組を流し続けるテレビ。正月ではおなじみの風景です。いろいろな行事がある正月は、一年で一番にぎやかなハレの日かもしれません。

けれども昔の正月は、今のそれとはずい分、違ったものだったようです。ここでは「農家年中行事記」(『日本農書全集』)に書かれた、今から170年前の越後の村の正月のようすを、紹介しましょう。

「おおみそかには使用人にひまをだし、おせち料理を食べます。献立は野菜に塩鮭など。それを食べ終えると、村内では番茶や切昆布などの贈答が交わされました。今でいうお歳暮です。元旦になると雑煮餅を食べ、その後に一家の主人と長男が墓参りに出かけます。夕方におせち料理を食べた後は、明りをともす前に、早々に床につきます」

どこの地方でも、こうだったわけではないでしょう。けれども、こうした記録を見ると、そのころの時代の息づかいを感じることができます。当時の正月は今と比べると、時間がゆったりと流れていたのは、間違いないことのようです。(佐)

---------------------------------------------------------------------------○-------

【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━o━━o○━━━━━━━━━━━━

戻る