━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.12.3 ━━━━━━━━
++---- No.155 目次 ----++
現場から ＿＿＿＿ IAEA総会においての展示会に出展して（国際部）
プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報
あとがき
国際部は、広報部と共同で、今年9月20日から9月24日に開催された第54回IAEA総会において併設された展示会に出展いたしました。展示は、昨年に引き続いて、放射線医学総合研究所及び原子力産業協会とともに「JAPAN」ブースとし、原子力機構は、「もんじゅ」「核融合」「量子ビーム」の原子力機構の3つのメインテーマの現状についてパネル展示を行いました。さらに、64インチの3Dテレビを設置し、原子力機構の研究内容について紹介する３Ｄ映像を放映いたしました。
来場者は、約450名（48か国）あり、今後の原子力発電所導入にあたっての日本との協力の可能性、（特にアフリカ諸国等）、ITER（国際熱核融合実験炉）の現状、及び「もんじゅ」の落下事故の状況等の質問が多く寄せられました。また、パネルだけではなく、核不拡散科学技術センターの「核セキュリティ総合支援センター」や原子力人材育成センターの「人材育成プログラム」について、パンフレットを用い、積極的に説明いたしました。IAEA総会は、途上国からの参加者が多く、これらの内容には、非常に興味を示しておりました。
今回の展示会において、初めての試みとして放映した3Dは、大変な人気を集め、多くの来場者に視聴してもらうことができました。3D映像は、普段目で見ることのできない原子の世界を、「核分裂」、「核融合」、「加速器の世界」を、目で見てイメージしやすいように作った作品です。来場者からは、「この３Ｄ映像は、配布していないのか。」などといった質問のほかに、「３Dテレビの原理について教えて欲しい。」などといった質問もありました。
今回の総会には、日本代表として、海江田万里内閣府特命担当大臣が参加され、お帰りには、「JAPAN」ブースに立ち寄っていただきました。大臣からも「３Dは、日本だけですね。」などの言葉を頂きました。
今年は、３D対応テレビが果たした役割はとても大きかったと思います。勿論、国際協力と最も関連が深いIAEAにおいて、機構の紹介を出来たことは大変有意義であり、また海外の関係者とも交流が持てたこと及び、各国の原子力の状況についての情報を得られたことは、今後業務を遂行する上で、有効であったと思います。時には、二人の説明員では対応しきれない程の来場者に、うれしい悲鳴とともに、貴重な5日間でした。
（国際部 国際協力課 岩坂 幸子）
＊上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。
先日、茨城県出身の切り絵作家の滝平二郎（たきだいら じろう）さんの作品展を鑑賞してきました。
滝平さんの作品は、昭和４０年代の朝日新聞の日曜版や絵本の「モチモチの木」の挿絵等、一度は皆さんも見たことがあるのではないでしょうか。
その作品の中でも、春夏秋冬の季節ごとの作品が私には特に印象深く、日本の四季折々の美しい情景が、切り絵で鮮明に描かれていました。
さて、今年もあと１カ月を切りましたが、今年の日本は、1〜2月には一部の地域で数年ぶりの大雪、また今夏の平均気温は統計開始以来の高温といった、季節の特徴が強く表れた１年でした。夏は暑く、冬が寒いのは当然のことですが、来年は『数十年ぶり』や『観測史上最高』ではなく、日本の四季の美しさを実感できる四季穏やかな1年であってほしいと思います。（広報課 櫻井 敏久）
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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部 佐田務、上野信行 ○
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