━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.11.19 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.153 目次 ----++

現場から ____ 原子力機構と仏CEA、米国DOEがナトリウム冷却高速炉の協力で覚書を改正(次世代原子力システム研究開発部門)

広報紙から ___ 特集「組織力の充実を図り事業の円滑な推進と社会性を高めたい」(「未来へげんき」No.19)

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

原子力機構と仏CEA、米国DOEがナトリウム冷却高速炉の協力で覚書を改正−次世代原子力システム研究開発部門

原子力機構とフランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)、米国エネルギー省(USDOE)は10月4日、南アフリカ共和国プレトリアで、ナトリウム冷却高速炉の実証炉/プロトタイプ炉の研究開発を促進するための覚書を改正しました。当日はJAEAの佐賀山理事長特別補佐、CEAのベア原子力開発局長、USDOEのライオンズ筆頭次官補代理が臨席し、覚書の改正に署名しました。

日仏米の三機関はこれまで、2008年1月に締結したナトリウム冷却高速炉の協力に関する覚書のもとで、情報交換を行いながら協力関係を構築してきました。しかしながら近年、ナトリウム冷却高速炉の研究開発の分野で国際的に開発競争が活発化してきたため、高速炉とそれに関連した燃料サイクル技術分野に関して、協力可能な研究開発の範囲を示すことを通して、国際的に受容される高速炉の標準化及び開発コストの低減等のための検討を協力して行うこととなったものです。

日本は現在、「もんじゅ」の後継となるJSFR(Japan Sodium-cooled Fast Reactor)実証炉の設計研究を進めています。フランスは日本と類似したタイムスケジュールで、プロトタイプ高速炉ASTRID (Advanced Sodium Technical Reactor for Industrial Demonstration)の開発を進めています。米国は現在のところ高速炉開発計画を明示していませんが、高速炉に関する幅広い分野での知見を有しています。

三機関は新しい覚書に沿って、今後はこれら各機関の特徴を生かした協力関係を構築するため、従来の協力内容に加えて、新たに議論を進めることとなります。検討を行うことにより、実効的な協力が可能となれば、開発コストの大幅な削減のみならず、共同の解析、試験により実証炉の安全性・信頼性を効率的に高めることもできます。また、この協力を通して、国際的に受け入れられやすいナトリウム冷却高速炉の国際標準化を目指します。

また三機関は、多国間協力の枠組みである「第4世代原子力システム国際フォーラム(GIF)」などを通しても、次世代原子力システムの研究開発を推進するための協力を進めてきました。この新覚書の下で三機関は、原子力が地球規模の将来エネルギーに重要な役割を果たし続けることを確実にしていくために、さらに国際的なパートナーとの活発な対話を継続していく予定です。

次世代原子力システム研究開発部門 プロジェクト推進室 遠山 伸一

━ 広報紙から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構が社外向けに発行している広報紙などからトピックスを紹介します。

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━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日、奈良に行く機会があったので、奈良国立博物館で開催されていた第62回正倉院展を見てきました。

明るい館外からほの暗い展示室へ足を踏み入れてみると、ひときわ人だかりができている展示ケースがあり、そこに今年の目玉である「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんのびわ)」がありました。

華麗な装飾が施された琵琶は、千数百年前の楽器とは到底思えないほどの美しさでしたが、それにも増して感銘を受けたのは、これが世界で唯ひとつ現存する五絃の琵琶だということです。

古来の琵琶には四弦のものと五弦のものがありますが、聞くところでは世界最古の四弦の琵琶も正倉院で保管されているとのこと。

古の宝物はもちろん大事ですが、古いものを守り伝えていく精神そのものを承継することも同じくらい大事だとあらためて感じた一日でした。(報道課 浅野聡司 )

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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

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