当機構は、経済産業大臣からの原子力発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置を踏まえた再処理施設における措置の実施指示※を受け、その4項目について直ちに取り組んでおり、本日、実施状況を経済産業大臣に報告いたしました。
当機構は、引き続き、緊急安全対策を実施していくとともに、今後も事故の分析や評価により得られた新たな知見を安全対策へ適切に反映し、再処理施設の安全確保に万全を期してまいります。
- ※ 経済産業大臣からの実施指示（平成23年6月15日付）
- 再処理施設を対象に、再処理事業者に対して以下の直ちに取り組むべき措置の実施及びその状況について6月22日までに報告するよう求める。
- 1.制御室の作業環境の確保
- 緊急時において、放射線防護等により制御室での作業を一層円滑に実施できるよう、全ての交流電源が喪失したときにおいても、電源車による電力供給等により制御室が汚染されることを防止するための措置を講じること。
- 2.緊急時における再処理施設所内通信手段の確保
- 緊急時において、再処理施設所内での作業の一層の円滑化を図るため、全ての交流電源が喪失したときにおける確実な再処理施設所内の通信手段を確保するための措置を講じること。
- 3.高線量対応防護服の資機材及び放射線管理のための体制の整備
- 緊急時において、作業員の放射線防護及び放射線管理を一層確実なものとするため、原子力事業者間における相互融通を含めた高線量対応防護服、個人線量計等の資機材を確保するための措置を講じるとともに、緊急時に放射線管理を行うことができる要員を拡充できる体制を整備すること。
- 4.がれき撤去用の重機の配備
- 緊急時における再処理施設所内での作業の一層の迅速化を図るため、ホイールローダ等の重機を配備するなどの津波等により生じたがれきを迅速に撤去することができるための措置を講じること。
- 別添-1：
- シビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況 [形式：PDF]
- 別添-2：
- 原子力発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置を踏まえた再処理施設における措置の実施状況報告書 [形式：PDF]