原子力機構

お知らせ

最新データ

時系列データ

トレンドグラフ

解説

 

解 説

空間ガンマ線量率

線量率の上昇

気象

放射能と放射線

通報基準

111

111

 

降雨による上昇例

 モニタリングポスト、ステーションは非常に感度が良く、小さな放射線の変動を測ることができます。

 雨や雪が降ると自然の放射性物質(ラドンとラドンから生まれた物質)が地上に降ることから空間線量率の上昇が見られます。これらの自然の放射性物質は半減期が短く、すぐに減っていきますので、雨が止むと空間線量率も下がります。

クリプトンによる上昇

 再処理施設で使用済燃料の処理を行うと、希ガス(クリプトン-85)が発生します。このクリプトン-85は厳重な管理のもと、排気筒から大気に放出されます。このとき、風下側のモニタリングポストでは一時的に空間ガンマ線量率の上昇が見られます。

 クリプトン-85はヘリウムガス、ネオンガスや、アルゴンガスと同じく、化学的に不活性なガスであるため、物に付着したり、蓄積したりしません。
■再処理施設のクリプトン監視情報■はこちら

その他の上昇理由

RI投与患者の接近による影響

111

 核医学診断薬として半減期の短いテクネチウム99m、ヨウ素125、ガリウム67等の放射性物質(RI)を投与し、検査することがあります。十分に減衰しないうちにモニタリングステーションに接近した場合に空間ガンマ線量率が一時的に上昇することがあります。

X線撮影車(レントゲン車)

111

 所外モニタリングステーションは、公民館などに設置してあるため、近くでX線(レントゲン)撮影車による健康診断が実施されることがあり、この場合は、断続的に空間ガンマ線量率の上昇が見られることがあります。

放射性物質積載車の接近による影響

111

 放射性物質の輸送車等がモニタリングステーションの前を通過した程度では空間ガンマ線量率の上昇は見られませんが、近くに停車した場合、上昇することがあります。

宇宙線、雷、機器故障による影響

111

 極くまれに、宇宙線、雷によるノイズ、測定機器の故障等により瞬間的に空間ガンマ線量率が上昇することがあります。