リスクコミュニケーション活動

メッセージ作成ワーキンググループ

わかりやすいメッセージ発信を目指して

(1) メッセージ作成ワーキンググループとは

リスクコミュニケーション室では、発足当初から既存のアンケート調査等の結果をもとに一般の方々の知りたいことに答えられるような各種のリスクメッセージを作成し、フレンドリートークなどの場で活用していましたが、フレンドリートークの参加者から「カタカナ言葉や専門用語が多くて理解しづらい」「話を聞いていると分かった気になるが、あとから資料を見ても全く思い出せない」「原子力と聞いただけで難しいと感じる」など多くのマイナスの反応が返ってきました。

そこで、これを改善するため、「住民の方々と一緒にメッセージを作成することで、分かりやすく親しみやすいメッセージを発信していく」ことを考え、平成16年年8月、東海村や近隣市町村にお住まいの一般の方々数名による「メッセージ作成ワーキンググループ」を組織、継続した活動を行っております。

(2) メッセージ作成ワーキンググループの活動

[1] 第1期(平成16年8月 ~ 平成18年9月)

第1期の活動は、東海村在住の20代から60代の男女7名により組織し、活動を行いました。

平成16年度: 「放射線」に関する8種類のメッセージを作成。
平成17年度: 「環境モニタリング」に関する3種類のメッセージを作成。
前年度作成した「放射線」のメッセージを東海村村内の公共施設に展示し、多くの方々に見ていただきました。
平成18年度: 「住民発 原子力いろはかるた」を作成。
また東海村内の小中学校で「放射線の基礎知識」などのメッセージを展示

[2] 第2期(平成18年11月 ~ 平成20年12月)

第2期の活動は、第1期のからの継続メンバーと新メンバーを加えて、東海村在住の20代から70代の男女7名により組織し、活動を行いました。

平成19年度: 「核燃料サイクル」について学びながらメッセージを作成
平成20年度: 「核燃料サイクル」に関するボードゲームの試作版を完成

[3] 第3期(平成21年10月 ~ 現在)

原子力に関する専門用語を一層分かりやすいものとするために、第3期の活動は、東海村とひたちなか市在住の女性6名で立ち上げました。

平成21年度: 専門用語をわかりやすく言い換えの検討。
平成22年度: 専門用語を極力使わないサイクル研業務紹介(パンフレット)を作成
平成23年度: 東日本大震災および東京電力(株) 福島第一原子力発電所事故の発生をうけ活動の方針を大幅に変更
事故による日常生活への影響を主体として調査
平成24年2月21日には、「事故後の放射線量」「食品中の放射能検査方法と結果の公開について」と題する発表会を開催