国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター

リアルタイム環境監視システム

使用済遠心分離機の処理及びクリアランスへの対応

クリアランス物の活用紹介(花壇)

人形峠環境技術センター(以下、「センター」という。)では、原子炉等規制法のクリアランス制度に基づき、ウラン取り扱い施設において発生した金属約10トンについて、平成25年11月7日、原子力規制委員会に放射能濃度の確認申請を行い、平成26年3月26日、確認証が交付されました。この結果を受け、放射線管理区域からの持ち出しに係る社内手続きを行い、一般区域に搬出を行いました。

一般区域に搬出された金属はクリアランス物と言い、原子炉等規制法(原子力規制庁)の適用から、リサイクル関係法令や廃棄物の処理及び清掃に関する法律の適用となり、環境省所管で管理されることになります。

クリアランス制度の導入目的は、2000年に制定された循環型社会形成推進基本法及び2005年に閣議決定された原子力政策大綱に遡ります。循環型社会の形成と放射性廃棄物最小化の精神に則って、センターで発生する放射性廃棄物を除染することによって、活用可能なものはクリアランス物にすることとしています。

今回のクリアランス物約10トンのうち、9割はアルミ材、残りは鉄材となります。まずは切断等、簡易加工が容易でかつ物量が多いアルミ材の活用を進めることとし、センター見学者に好評な日本で唯一のウラン坑道「見学坑道」入口のアプローチに活用することとしました。

円筒形状のアルミ材をアプローチの両サイドに設置することで、法面のズリ対策及び花壇としての環境美化を目的とし、円筒の中には一年を通して水やり等の手間を要しない常緑キリンソウ(株式会社フジタパラダイスパーク:鳥取県岩美郡岩美町)を定植し、また周りにはコスモスの種子吹付けを行いました。

この花壇は、10月1日にプレスに公開を行い、日本のウラン取扱い施設において初となるセンターのクリアランス取組みについて、翌日の新聞報道等で紹介されました。

クリアランス対象物として認可済の残り約597トン(=607t-10t)についても、放射能濃度の測定を継続し、随時、放射能濃度の確認申請、クリアランス物活用を推進していきます。

人形峠にお立ち寄りの際、見学坑道と合わせてクリアランス物を活用した花壇もご覧いただくことで、少しでもクリアランス制度のご理解に繋がればと願っております。

(人形峠環境技術センター 計画管理室)

クリアランス物を活用した花壇(見学坑道付近)クリアランス物を活用した花壇(見学坑道付近)