施設からの放射線による影響がないかどうかを監視するためにモニタリングステーション、モニタリングポストなどの環境放射線監視装置を、ふげん、もんじゅの敷地境界付近及び敷地外に設置し、環境中の放射線の量を常時測定しています。
この環境中の放射線の単位時間あたりの量を空間線量率といい、単位はnGy/時(ナノグレイ毎時)で表します。
なお、測定された放射線の量は、ふげん及びもんじゅの中央制御室にて連続監視するとともに、福井県内12箇所の市町村役場等に伝送・公開されています。
私たちは日常生活でいつも放射線を受けています。身体に受ける放射線の量はmSv(ミリシーベルト)という単位で表します。
これは、宇宙からの宇宙線や、大地、食物に含まれる天然の放射能からの放射線によるものです。その量は1人当たり年間1.1mSvになります。(天然のラドンなどによるものを除く)
この他、病院でのレントゲン検査で受ける放射線や、原子力施設などで発生する放射線があり、これらを人工放射線と呼んでいます。
私たちが受ける放射線の量は日本各地で異なります。
大地のできかたの違いで、関西の方が高く関東の方が低くなっています。
東京から大阪へ引越しすると、1年間におよそ0.17mSv多く受けるようになりますが、全く影響はありません。原子力発電所の運転にともなう線量目標値(年間0.05mSv以下)は、この差よりさらにも小さく定められています。
また、宇宙線は高さによっても異なり、例えば富士山の頂上に立つと宇宙線を平地の約5倍受けます。