平成１８年度　新型転換炉ふげん発電所・高速増殖原型炉もんじゅの
年間保守運営計画について

当機構は、新型転換炉ふげん発電所及び高速増殖原型炉もんじゅの平成18年度の保守運営計画を以下のとおり策定し、安全協定に基づき自治体に対して報告しました。

記

１．新型転換炉ふげん発電所の廃止措置準備期間中の主な作業（図−１参照）

（１）施設定期検査

原子炉等規制法に基づき第20回施設定期検査を平成18年9月29日から平成19年3月末までの予定で実施します。

（２）廃止措置準備作業

(1) 重水搬出作業

ふげんの重水約240トンはカナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション社で全量再利用される予定で、平成17年度から平成22年度にかけて、 年間約40トン (20トン／回) の重水を搬出します。

・ 重水前処理作業

重水貯槽等に保管されている重水について、搬出先の受入基準を満足するよう、前年度に引き続き、フィルタを用いてγ核種（コバルト60）を除去する作業を行います。 今年度は約40トンの処理を行います。

・ 重水搬出

平成18年度第１四半期　約20トン（ドラム缶96本）

平成18年度第２四半期　約20トン（ドラム缶96本）

（３）主要設備の増設・改造工事計画：　なし

（４）使用済燃料集合体輸送計画

発電所	体数	燃料種類	目的	輸送先	輸送完了時期
ふげん	３４体	ウラン燃料	再処理	日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所	第３四半期

２．高速増殖原型炉もんじゅの建設計画（図−２参照）

ナトリウム漏えい対策等に係る工事計画については、平成17年9月1日から約17ヶ月の予定で改造工事の本体工事を実施しており、平成19年1月頃終了する予定です。 また、平成18年12月頃より工事確認試験を実施する予定です。

なお、毎年度計画的に実施している設備点検については、平成18年4月3日から約12ヶ月間の予定で行っています。

項目		工事期間	工事内容
本体工事（約１７ヶ月）	ナトリウム漏えい対策工事	平成17年9月〜	・２次系工事（ドレン系統の改造等） ・１次系工事（ドレン弁の電動化） ・メンテナンス冷却系工事 （換気空調設備の改造等） ・炉外燃料貯蔵設備工事 （換気空調設備の改造等） ・総合漏えい監視システム設置 ・窒素ガス注入用貯蔵タンク設置
	温度計の交換・撤去工事	平成17年9月〜	・６本の温度計を撤去 ・４２本を改良型温度計に交換
	蒸発器ブローダウン性能の改善工事	平成17年11月〜	・カバーガス圧力計の追加設置工事 ・蒸発器入口放出弁の追加工事（３個） ・蒸発器出口放出弁の追加工事（３個）
工事確認試験（約７ヶ月）	１次主冷却系ナトリウム漏えい対策確認試験	平成19年2月	・１次系電動化弁作動試験
	２次主冷却系ナトリウム漏えい対策確認試験	平成19年3月〜	・気密性能試験 ・予熱試験 ・予熱系組合せ試験
	炉外燃料貯蔵設備１次補助ナトリウム系ナトリウム漏えい対策確認試験	平成18年12月〜 平成19年1月	・弁開閉試験 ・液面計作動試験 ・サンプリング装置確認試験 ・運転確認試験
	総合漏えい監視システム確認試験	平成18年12月〜 平成19年3月	・警報インターロック試験 ・ITVとの組合せ作動試験 ・漏えい情報確認試験
	原子炉補助建物ナトリウム漏えい対策確認試験	平成19年2月〜	・区画通気量試験

以　上