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国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発

 用語集

あ行か行さ行た行な行/は行/ま行や行ら行参考文献

は行

半減期
放射性物質のもつ放射能は,放射性核種の壊変により,時間とともに指数関数的に減少する。放射能の強さがもとの半分になるまでの時間を放射性半減期,略して半減期という。
氷期・間氷期
第四紀には,大陸氷河の拡大と縮小をともなう気候・海水準変動が,地球規模で繰り返していることが知られている。大陸氷河が拡大する寒冷な時期を氷期,縮小する温暖な時期を間氷期と呼ぶ。氷期と間氷期の境界に関しては,中緯度圏の非山岳地域にまで大陸氷河が発達した時期が氷期とされている。氷期・間氷期の変化には,10万年程度の大きな周期が認められるが,その大半は氷期に属する。現在は約1万年前頃から始まる間氷期であるが,一般には後氷期と呼ばれる。また,現在の間氷期以前の氷期は最終氷期と呼ばれる。氷期・間氷期のサイクルにしたがえば,今後,地球の気候は約10万年後に想定される最氷期(氷期の中でも最も寒冷な時期)に向けて寒冷化し,1万年〜数万年程度の間に氷期に入ると考えられている。
ファーフィールド
人工バリアの設置の影響を受けない領域の岩盤。ニアフィールドの外側から地表にかけての広い領域を指す。
フィールド
実際の岩盤や地下水を観察・計測できる野外や地下坑道内。(参考【1】から引用)
フラックス(流束)
一般に空間中のある断面を単位時間に通過する熱,流体,物質の量。
変動帯
地球表面上で,地殻変動や火山活動,地震活動などが活発に起こっている地帯。現在の変動帯は,主にプレート(地球表面を覆う岩板)の境界に沿う。日本列島は,太平洋を取り巻く変動帯に位置する地域の一つである。
ベントナイト
モンモリロナイトを主成分とする粘土の一種。水を吸収して膨潤する性質およびイオン交換性を持つ。放射性廃棄物の地層処分では,緩衝材や処分坑の埋め戻し材の原料として用いられる。ベントナイトの膨潤により緩衝材の透水性が低下し,ガラス固化体に地下水が接触するのを防ぐ。また,ガラス固化体と地下水との接触や緩衝材中での地下水の移行が抑制される。また,イオン交換性により放射性核種が緩衝材に吸着される。
放射線量
放射線が人体影響の原因となると考えたときの原因量を放射線量あるいは線量と呼ぶ。使用目的に応じ何種類かの線量が定義されているが,最も基本的なものは吸収線量(単位:グレイ)であり,単位質量に吸収されるエネルギーで表される。人体への影響を評価する場合には,吸収線量に放射線の種類や臓器の感受性の違いなどによる補正を行って求める実効線量(単位:シーベルト)が用いられる。(参考【1】から引用)
母岩
処分場が設置される岩盤のこと。(参考【2】から引用)
補完的評価指標
生物圏モデルでなされている仮定に依存せずに,線量やリスクに基づく評価を補完するための指標。処分システムの隔離能力や放射性廃棄物の潜在的な危険性を示す尺度として,放射性核種の濃度や移動量(フラックス),時間,放射能毒性指数などが挙げられる。
保守的
地層処分システムの性能評価あるいは安全評価を行う際,安全性に対する判断をより厳しく行うように,解析の前提条件や使用するデータをより安全側(結果が厳しくなる側)に見積もること,あるいは,そのように見積もることにより,安全性に関する判断を厳しく行えるような性格に保つことをいう。
ボーリング
地下の地質状況などを調べるために,地中深く,直径数cm〜20cm程度の円筒状の孔を掘ることをボーリングという。ボーリング孔を掘る際に採取した岩石試料を用いた室内試験やボーリング孔内での各種計測によって,地下の岩石や地下水に関する様々な情報を取得することができる。(参考【1】を参照)

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