高速実験炉とは
 高速炉は、運転しながら燃えない“ウラン238”を燃える“プルトニウム239”に変えることができます。このため、消費するよりも多くの燃料を生み出すことができ、ウラン資源を60倍も有効に利用することが可能な原子炉です。
 また、使用済核燃料中に数百万年も残留する放射線量(放射性物質)を、エネルギーの高い中性子(高速中性子)を利用して、少なくすることもできます。  
 このような特徴を持った高速炉は、次世代の原子炉として、国際的な枠組みの中で安全性や経済性に関する研究開発が進められています。  
 「常陽」は、次世代の原子炉で使用する新たな燃料や材料の開発や、安全性に関する実験等を行うことができる世界的にも貴重な実験炉です。