物理的防護機器の性能試験に関するパイロット・コース
- タイトル
- 物理的防護機器の性能試験に関するパイロット・コース
- 開催期間
- 2013年6月10日〜6月14日
- 開催場所
- 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター
(ISCN)(東海村) - 共催機関
- JAEA主催、米エネルギー省(DOE)及びサンディア国立研究所の協力
- 参加者数
- 18名
- 概要
2013年6月10-14日、米エネルギー省・サンディア国立研究所(SNL)の協力のもと、「物理的防護機器の性能試験に関するパイロット・コース」を開催した。当センター(ISCN)のスタッフを中心に、電力会社、研究機関等から18名が参加した。また、韓国のKINACからオブザーバーとして1名が参加した。
ISCNは、核物質防護のための機器の性能試験に関するトレーニングコースをアジア諸国及び国内事業者を対象に提供する事を計画しているが、それに先立ち、日本人の講師やサブグループインストラクターを育成する観点で、同コースとほぼ同じ内容のパイロット・コースを米国との協力の下で実施した。
本コースでは、核物質防護のための機器の性能試験の概念や目的に加え性能試験計画の作成、データの収集、分析に至るまでの性能試験の全体的なプロセスを学ぶことを目的としており、講義だけでなく、グループ演習や、フェンスや侵入検知センサーなどの実機を用いた実践的な性能試験も行った。
SNLを中心としたスタッフによる講義に引き続き、バーチャルリアリティ・システム(VR)の仮想施設を使った学習や、グループに分かれての演習が行われ、教材や概念への理解を促した。ISCNの核物質防護実習フィールドを用いてのグループ演習では、3つのグループに分かれ、それぞれ2種類の物理的防護機器に関して性能試験・評価を行った。
最終演習では、参加者たちは5日間のトレーニングを通じて学んだ内容・得た情報を用いて、性能試験の評価・分析結果を発表した。参加者間での活発な議論も、物理的防護機器の性能試験に関する理解促進に貢献した。