ヨルダンにおける“原子力の平和利用”に関わるセミナー
- タイトル
- 原子力の平和利用と核不拡散に関するセミナー
- 開催期間
- 2013年1月29日〜1月30日
- 開催場所
- ヨルダン(アンマン)
- 共催機関
- ヨルダン原子力委員会(JAEC)、
ヨルダン原子力規制員会(JNRC) - 参加者数
- 96名
概要
2013年1月29-30日、核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)は、ヨルダン原子力委員会(JAEC)及びヨルダン原子力規制員会(JNRC)との共催により、ヨルダンの首都アンマンにて、「原子力の平和利用と核不拡散に関するセミナー」を開催した。
本セミナーでは、ヨルダンの原子力導入計画、3S(原子力安全、核セキュリティ、核不拡散/保障措置)の重要性に関するキーノート・スピーチの後、核不拡散に関する国際枠組み、保障措置、核セキュリティの各分野に関するIAEAを含む国際機関、ヨルダンと日本の取組みについて、それぞれの発表とそれらに関する活発な議論が行われた。また、日本の経験を共有するために福島第1原子力発電所事故の状況と事故から得た教訓について講義を行った。福島第1原子力発電所事故は、安全上の課題のみでなく、核セキュリティ上の教訓も与え、また3Sの統合的な運用の重要性も示した事例であり、セミナーの各セッションで度々関連した日本の取組みが紹介された。
ヨルダン側の参加者は、原子力安全、保障措置に関わる政府機関、国防、医療用放射線源を取扱う医療機関、産業用放射性物質を取扱う企業、環境汚染調査に携わる機関など、多岐にわたる分野の組織から参加しており、それぞれが所属機関に関連する分野の発表に特に興味を示した。参加者の関心の高さは議論の内容にも反映され、活発に意見交換が行われた。
今回のセミナーはヨルダン国内のメディアにも取り上げられ、ニュース番組1つと地元紙3紙によって報道された。世論の関心の高さもうかがえる。