カザフスタンにおける核セキュリティセミナー
- タイトル
- カザフスタンにおける核セキュリティセミナー
- 開催期間
- 2012年9月26日〜27日
- 開催場所
- カザフスタン(アスタナ)
- 共催機関
- カザフスタン原子力庁(略称:KAEA)
- 参加者数
- 18名
概要
セミナー一日目では、両組織代表からの開会の挨拶の後、セッション1「原子力政策と核セキュリティ最近の状況」では、世界的な核セキュリティの状況について国際法、国際的な制度の視点からの状況の説明、カザフスタンにおける核セキュリティの状況について紹介を行い、事故後の福島第一の現在の状況、事故が我が国の核セキュリティに与えた影響、新たな規制庁の発足等の状況が紹介された。
セッション2では、「IAEAの核セキュリティ勧告(INFCIRC/225)第5版、核物質と原子力施設の物理的防護に関する核セキュリティ勧告」について、本勧告の背景、各国の物理的防護体制の目的、その要素、利用中の核物質の盗取及び破壊行為に対する手段、輸送中の核物質の盗取及び破壊行為に対する手段等について、詳細な解説があった。
二日目には、セッション3「IAEA核セキュリティ勧告(INFCIRC/225)第5版に関する核セキュリティについての各国の対応」では、INFCIRC/225第5版への対応状況について、カザフスタン・日本の両国から説明があった。
セッション4では、当センターの人事育成支援活動の状況を説明した。
このセッションに引き続き、当センターと各国との協力関係について紹介し、特に個別の事例としてベトナムとの経験を用いて説明した。その後、カザフスタンと当センターの協力について議論が行われた。KAEAからは、当センターとの協力について、強い関心が示された。 このセッションの後、閉会後、KAEAと当センターは、今後も協力関係を発展させていくことを確認した。今後の協力項目として確認されたのは、(1)核不拡散/核セキュリティ分野におけるセミナーの開催での協力、(2)当センターが開催する国内計量管理制度等のトレーニングへのカザフスタン側の参加、(3)当センターのカザフスタンが行う法体制整備等への支援、(4)当センター、カザフスタン双方の核セキュリティに係るトレーニング計画での協力等である。