ベトナムにおける追加議定書申告に関するワークショップの開催(ダラット)
- タイトル
- 追加議定書申告に関するワークショップ(ダラット)
- 開催期間
- 2012年7月10日〜7月12日
- 開催場所
- ベトナム(ダラット)
- 共催機関
- VARANS(ベトナム放射線・原子力安全規制庁)
- 参加者数
- 18名
概要
2012年7月10-12日の3日間に渡り、ベトナム放射線・原子力安全規制庁(VARANS)との共催により、「追加議定書申告に関するワークショップ」をベトナム・ダラット原子力研究所(NRI)にて開催した。
本ワークショップは、文部科学省(MEXT)の補助金事業の一環としての活動であり、ベトナムが同国と国際原子力機関(IAEA)との間の保障措置協定に関する追加議定書(AP)を批准するにあたっての体制整備を支援することを目的とした。本件は、昨年10月ハノイにおいて開催したワークショップに引き続き、VARANSの要請に基づき、ベトナム最大の原子力施設であるダラット原子力研究所で、その施設をAP申告の対象として、実施したワークショップである。
出席者は、日本原子力研究開発機構/核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(JAEA/ISCN)とVARANSの職員の他に、米国エネルギー省(USDOE)、日本外務省及びIAEAの講師を含め、NRIの職員らで、18名であった。
本ワークショップの1日目においては、AP申告の内容に関するベトナム側の出席者の理解を促進し、また申告にあたっての情報収集における日本の知見の共有を図った。2日目には、仮想施設を対象に演習問題を実施、AP申告をサポートするソフトウェア―(AP Declaration Helper、Protocol Reporter)の利用に習熟した。さらに、NRIの施設を対象としたAP申告書の試みの作成を行い、参加者の間でその妥当性について意見交換を行い理解を深めた。3日目には、IAEAでAP申告の対象施設に対して行われる補完的アクセス(CA)のエクササイズとして、査察官役、ベトナム政府担当役、サイト対応役等にわかれて、施設の模擬CAを行い、そのやりとりからCAに対する理解を深めた。
AP申告についてのベトナム側の理解促進という点で、本ワークショップは非常に有効であった。これによってベトナムのAP批准に伴う原子力関連施設のスムーズなAP申告が進むことが期待される。