DCVDによる使用済燃料検認査察官トレーニング
- タイトル
- DCVDによる使用済燃料検認査察官トレーニング
- 開催期間
- 2012年6月25日〜6月29日
- 開催場所
- 中部電力 浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)
- (6月29日:IAEA東京地域事務所にて閉講式)
- 参加者数
- 12名
- 実施形態
- 文部科学省、日本原子力研究開発機構 共催
概要
文部科学省からの補助事業の一環として、中部電力の協力の下、IAEA(国際原子力機関)査察官及びNMCC(核物質管理センター)保障措置検査員を対象とした「DCVDによる使用済燃料検認査察官トレーニング」を実施した。当該トレーニングは、日本政府によるIAEA保障措置技術支援(JASPAS: Japan Support Programme for Agency Safeguards)に位置づけられている。
トレーニングは、原子力発電所の使用済燃料の部分欠損検認(査察)に使用する、DCVD(Digital Cherenkov Viewing Device)の原理や構造、操作方法などを学ぶものであり、これまでスウェーデンで何年も実施されてきたが、日本では始めての実施となった。
トレーニングは、12名の参加者を4名毎の3班に分け、各班2日間のプログラムとして構成し、各班、初日は講義室にてDCVDの原理や構造等に係る講義と操作の練習、2日目は原子炉建屋にある使用済燃料プールにおいて、実際の使用済燃料を用いて測定の演習を行った。演習は、燃料に対する正しい位置合わせや測定条件を最適化する事の重要性を理解出来るよう構成されており、冷却期間や燃焼度の違いによる効果が説明された。
今後、福島第一原子力発電所等の査察活動におけるDCVD利用に当たっては、このトレーニングを受けた方々が中心となり、適切かつ効率的な査察が行われる事が期待されている。