IAEA核鑑識入門地域トレーニングコース
- タイトル
- IAEA核鑑識入門地域トレーニングコース
- 開催期間
- 2012年5月22日〜5月24日
- 開催場所
- 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)(東海村)
- 主催機関
- 国際原子力機関(IAEA)
- 参加者数
- 23名
概要
日本原子力研究開発機構/核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(JAEA/ISCN)がホストとなって、IAEAが主催する核鑑識入門地域トレーニングを開催した。日本を含め10か国から24名が参加し、核鑑識の役割及び核鑑識に係る国内体制の整備等に関する基礎について学んだ。
3日間に渡るコースの中で取り上げられたトピックは多岐にわたり、核セキュリティに関する脅威と核鑑識の役割、不法取引データベース(Illicit Trafficking Database: ITDB)を通じたIAEAの国際的取組み、核鑑識に係る中核的能力(core capability)及び高度な能力(advanced capability)の国内整備、伝統的な鑑識技術と核鑑識技術を組み合わせた核鑑識体制の整備と施行、国の核鑑識データベースの構築、核鑑識に係る国内法制度整備、核鑑識に係る国際協力、核セキュリティ事案発生時の対応計画について、5か国から来日した専門家達による講義が行われた。また、グループ演習を通じて、参加者は、核鑑識の国内体制整備における考慮事項について理解を深めた。活発な議論が行われ、講義では特に核鑑識データベース構築方法について多くの質問が出された。
加えて、日本人講師による核鑑識に係る日本の経験に関する講義に続いて、参加者が出身国における核鑑識体制の整備状況について発表を行い、各国の現状について理解を深め、情報共有を行うことができた。核鑑識の重要性を認識し、核鑑識体制整備に向けた幅広い事項に関する基礎知識を深める有意義なコースであった。