幌延深地層研究センター

深地層研究計画の状況 >> 調査研究の状況

深地層研究計画の状況 -調査研究の状況-

幌延深地層研究計画は、調査研究の開始から終了までの20年程度の計画であり、「地上からの調査研究段階(第1段階)」、「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究段階(第2段階)」、「地下施設での調査研究段階(第3段階)」の3つの段階に分けて進めることとしています。
現在は、研究所用地やその周辺において、地下施設の建設、第2段階および第3段階の調査研究を行っています。
このページでは、調査研究の状況をご紹介します。

幌延深地層研究計画について 平成28年度の調査研究について

これまでにご紹介した調査研究の状況

平成29年4月の調査研究の状況

平成29年4月28日(金)更新

図・写真 単一割れ目における物質移行試験 岩石試料の採取

写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。
 深度350m調査坑道では、天然バリア(岩盤)中での物質の挙動を把握するための物質移行試験を実施しています。昨年度から、岩盤中の単一割れ目内の物質の動きや拡がり方を把握するため、西周回坑道の北側(図)において試験を行うためのボーリング孔の掘削を行い( 平成28年9月30日掲載記事 参照)、ボーリング孔で確認された割れ目を対象に収着性*1および非収着性のトレーサー*2を注入し原位置試験を行ってきました。その後、割れ目を含めた岩盤の一部(岩石試料)を採取しました。採取に際しては、割れ目の状態を保存しながら取り出す必要があるため、割れ目に樹脂の注入を行い、樹脂が十分に固まった後、ボーリングにより岩石を採取しました。
 写真に採取した岩石試料の一部を示します。岩石試料中の割れ目に、樹脂が充填されていることが確認できます。樹脂が充填されている箇所はトレーサーが通過する箇所の目安になるとともに、割れ目の形状(幅や表面の状態など)も把握することができます。今後は、採取した岩石試料を室内で調べることで、収着性のトレーサーが、割れ目内のどこに、どの程度収着しているかなどを分析・評価する予定です。

*1 収着性とは…
 固体や液体等の表面に物質がくっつく現象(吸着)と、固体や液体の内部に取り込まれる現象(吸収)の両方をあわせて収着と言い、収着を起こしやすい物質の性質を指します。

*2 トレーサーとは…
 地下水の流れの方向や流れる時間などを調べるために、地下水に目印として混ぜる染料やその他の薬品を指します。なお、幌延深地層研究センターでは環境に影響のない一般的な試薬を用いており、放射性物質を目印として混ぜていません。
図 物質移行試験の位置

図 物質移行試験の位置

写真 採取した岩石試料

写真 採取した岩石試料

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平成29年4月21日(金)更新

表・グラフ 幌延深地層研究センターにおける地震観測(平成28年2月1日〜平成29年3月31日)

表・グラフをクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。
 幌延深地層研究センター(以下、「センター」)では、地表と地下施設のそれぞれに地震計を設置し、観測を行っています( 平成27年4月3日掲載記事平成27年7月17日掲載記事平成27年10月30日掲載記事平成28年2月26日掲載記事 参照)。
 平成28年2月1日〜平成29年3月31日に幌延町で記録された震度1以上の地震は、計4回ありました。このうち、11月7日に発生した地震(宗谷地方北部、深さ18km、Mj=2.9)は、センターから最も近く、震源からの距離は19.0kmでした。その際にセンターで得られた地震波形をグラフに示します。
 グラフの縦軸は、地震の加速度振幅を示しており、地下(深度350m)の振幅は地表の約1/3と小さいことがわかります。
 また、この地震の揺れは、震源での発生から約3.5秒でセンターに到達しており、単純に震源からの距離(19.0km)を到達時間(3.5秒)で割ると、秒速5.4km(時速19,500km)で、これは新幹線の最高時速320kmの約60倍の速さとなります。
 このような地震の伝搬速度は、地震の特性や岩盤の種類に応じても変化するため、引き続き観測を継続し、地震による地下環境への影響を把握するための研究へ反映していきます。
表 幌延町宮園で記録された地震

表 幌延町宮園で記録された地震
(平成28年2月1日〜平成29年3月31日,気象庁公表データを使用)

グラフ センターで得られた地震波形

グラフ センターで得られた地震波形
(上:地表,下:深度350m調査坑道)

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