重水トリチウム除去技術

重水トリチウム除去技術

「ふげん」固有の重水系設備の解体では、トリチウムによる被ばくの低減と作業効率向上の観点から、原子炉本体を含む系統全体の重水を極力回収した後、機器・配管等に付着残留する重水(トリチウム含有)を事前に出来る限り除去する必要があります。
このため、作業性や二次廃棄物抑制の観点から通気乾燥をベースとする方法を選定し、「ふげん」の重水精製装置(RI施設)の機器・配管を用いたトリチウム除去方法の確立に向けた基礎試験結果などの知見を反映したトリチウム除去装置を用いて原子炉施設の重水系統のトリチウム除去性能を確認して、トリチウム除去作業を進めました。
この結果、重水系設備のトリチウム除去は計画通り2018年度末までに所定の作業を終了し、当初の目的であった特別な防護措置を講じることなく重水系・ヘリウム系の機器類の解体撤去作業が実施できるレベルを達成しました。

重水トリチウム除去技術 画像1

重水トリチウム除去技術 画像2