クロール賞 William J. Kroll Zirconium Medal Awardを受賞

2016年5月18日、更田 豊志 元安全研究センター副センター長(現原子力規制委員会委員)は、安全研究センター在籍中の軽水炉用ジルコニウム合金被覆燃料の事故時挙動に関する顕著な研究業績により、米国試験材料協会(ASTM International)の 2015年度 William J.Kroll Zirconium Medal Awardを受賞されました。本賞は、ジルコニウム及びジルコニウム合金に関する科学技術や工業分野において多大な功績を挙げた研究者に対し同協会が授与するものです。

更田氏は、安全研究センター在籍中、NSRR、燃料試験施設、等を利用して軽水炉用ジルコニウム合金被覆燃料の反応度事故時及び冷却材喪失事故時の挙動に関する研究を精力的に進めてこられ、その成果は国内のみならず海外の規制基準にも反映されるなど軽水炉の安全確保において世界的に大きく貢献されてきました。

本賞の受賞は、燃料安全研究分野における同氏の業績が如何に優れたものであったかを示すとともに、今まで安全研究センターが行ってきた燃料安全研究の成果が国際的に極めて高い評価を受けていることを示しており、大変喜ばしいことです。

クロール賞を受賞した更田 元安全研究センター副センター長(右)