令和6年4月23日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

英国との連携で日本の高温ガス炉技術の社会実装を加速
―英国高温ガス炉燃料開発プログラムに係る実施覚書及びライセンス契約を締結―

  • 日本原子力研究開発機構(JAEA)と英国国立原子力研究所(NNL)は2024年4月22日、JAEA小口理事長とNNLハワースCEOが署名し、英国高温ガス炉燃料開発プログラムの燃料製造技術開発に係る実施覚書及びライセンス契約を締結しました。
  • JAEAは、日本が有する高温ガス炉の燃料設計技術及び燃料製造技術を基に、NNLと連携して高温ガス炉用燃料製造技術を英国で確立する計画です。これにより、英国での燃料製造が日本の高温ガス炉実証炉の燃料調達オプションとなることが期待できます。

英国政府は、温室効果ガス排出ネットゼロ達成に向け、2022年9月から高温ガス炉実証炉プログラムを開始しました。このうち、高温ガス炉燃料プログラムは、フェーズ A(事前概念検討、2023年2月終了)からStep 1(燃料製造技術開発、2025年終了予定)へと進められています。英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)は2023年7月18日(現地時間)、NNLをJAEAと協力して燃料製造技術開発を進めるStep 1の事業者として採択したことを発表しました。

JAEAとNNLは2023年9月6日(現地時間)、高温ガス炉の早期導入に向けた研究開発及び関連活動を加速させるため、英国ロンドンで包括的な高温ガス炉技術に係る協力覚書を締結しました。

今般、JAEAとNNLとの間で高温ガス炉燃料開発に係る協力体制を整え、包括的な高温ガス炉技術に係る協力覚書の下2024年4月22日、JAEA小口理事長とNNLハワースCEOが署名し、高温ガス炉実証炉の燃料製造技術開発に係る具体的な実施項目を定めた実施覚書及び知財の取扱いを定めたライセンス契約を締結しました。

JAEAは、JAEAが有する高温ガス炉の燃料設計技術、日本の民間企業が有する世界一の品質を誇る高温ガス炉燃料製造技術を基に、NNLと連携して高温ガス炉用燃料製造技術を英国で確立する計画です。これにより、英国での燃料製造が日本の高温ガス炉実証炉の燃料調達オプションとなることが期待できます。

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