平成29年1月30日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

ガラス固化技術開発施設におけるガラス固化処理の開始について
(お知らせ)

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 児玉敏雄)は、核燃料サイクル工学研究所 東海再処理施設の安全性向上の一環として、高放射性廃液を固化・安定化(ガラス固化)するため、平成28年1月25日にガラス固化技術開発施設(TVF*)の運転を開始しました。<平成28年1月22日25日お知らせ済>

その後3月30日に、ガラス固化体を保管セルに収納する作業に用いる搬送セルクレーンの吊具の作動不良が確認され、点検の結果、復旧に時間を要することから4月4日に停止操作に着手し<平成28年4月4日お知らせ済>、翌5日に運転を停止しました。

今般、搬送セルクレーンの吊具やガラス溶融炉の間接加熱装置の交換等、不具合発生箇所の対策を含めた機器の点検整備等が完了し、運転準備が整ったことから平成29年1月30日(月)14時10分に高放射性廃液のガラス固化処理を開始しましたので、お知らせします。

なお、施設の運転にあたっては、安全を最優先に取り組んでまいります。

*TVF: Tokai Vitrification Facility

【高放射性廃液の固化・安定化とは】
東海再処理施設で保有する液体の高放射性廃液を、ガラス固化技術開発施設(TVF)においてガラス原料とともに高温で溶かしステンレス製の容器(キャニスタ)に封入しガラス固化体とする処理。ガラス固化体はTVF内の保管セルで保管される。ガラス固化体は水素掃気が不要であること、強制空冷が喪失しても自然通風による冷却が可能であることから、溶液で保管するよりも安全性が向上する。

以上


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