国立研究開発法人日本原子力研究開発機構/国立研究開発法人物質・材料研究機構

平成28年2月4日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人物質・材料研究機構

公開シンポジウム
「福島環境回復における安心・安全を支える科学を考える」
の実施について(ご案内)

東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)では、環境回復のために喫緊の課題である環境中の放射性物質の効率的な除染・減容化を実現するために、原子力機構の研究者及び物質・材料研究機構を中心に5法人6大学(注1)による共同研究チームを編成し、これらの研究機関が有する最先端分析装置、解析システムを用いた「粘土鉱物に対する放射性物質の吸脱着機構解明と減容法の開発研究」を実施してまいりました。これらにおいて得られた知見、技術は、粘土鉱物への吸脱着メカニズム解明および減容化に関する基礎から実用化に至るまで広範にわたるもので、この結果の反映が今後の課題となっております。

そこで、「粘土鉱物に対する放射性物質の吸脱着機構解明と減容法の開発研究」プロジェクトのアウトリーチ活動の一環として、「福島環境回復における安心、安全を支える科学を考える」というシンポジウムを開催することを計画しております。

今回は、環境放射能の人体への影響について長崎大理事・副学長の山下先生、放射性廃棄物処分プログラムについて国立環境研究所の大迫先生、廃棄物の再利用の視点から土木学会の京都大の勝見先生、農地除染・Cs移行について農研機構の信濃先生など、各分野の第一人者のご意見を伺いつつ、本プロジェクトで得られた成果を紹介し、これを一つの題材とし、30年というスパンにおいて環境回復に必要となるサイエンスを考えるシンポジウムとして会議を開催いたします。 また、ポスター発表においては、本プロジェクトにおける福島環境回復への具体的な取り組みについてわかりやすく解説させていただきます。

(1)主催:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人物質・材料研究機構

共催:国立研究開発法人国際農林水産業研究センター

(2)協賛:日本原子力学会、日本化学会、日本粘土学会、環境放射能除染学会、土木学会、地盤工学会

(3)日程:2016年2月21日(日)10:00−17:30

(4)場所:ビジョンセンター東京 
〒104-0028  東京都中央区八重洲2-3-14 ケイアイ興産東京ビル4階
JR東京駅 八重洲南口 徒歩2分(地下街4番出口 徒歩1分)
東京メトロ銀座線京橋駅 7番出口徒歩4分

(5)取材について:シンポジウムはすべて取材いただけますが、取材をご希望の方は、事前に下記事務局または、広報部報道課までご一報いただければ幸いです。

(6)シンポジウム事務局:
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
量子ビーム応用研究センター アクチノイド化学研究グループ
電話:029-282-6483
E-mail:cs-project0221@jaea.go.jp
FAX:029-284-3822

注1 プロジェクトに参画している法人及び大学
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人物質・材料研究機構
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
一般財団法人電力中央研究所
国立大学法人北海道大学
国立大学法人東北大学
国立大学法人東京大学
国立大学法人宮崎大学
公立大学法人首都大学東京
学校法人金沢工業大学

参考部門・拠点: 量子ビーム応用研究センター

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