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学校教材「生分解性放射線実験樹脂」

【用語解説】

1) 放射線橋かけ技術

樹脂やプラスチックなどの高分子材料に放射線を照射すると、高分子の一部が壊れて他の分子と結合しやすい部分が生じます。この部分が、橋かけ点となり糊の役割のように互いにくっつくことにより網目状の構造になります。このような化学反応を利用して、高分子材料の強度や耐熱性などの性質を改善する技術です。

図2

2) 生分解性樹脂であるポリカプロラクトン樹脂

 生分解性プラスチックの一つで、土壌中の微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環していく性質をもっています。融点60℃程度のポリエチレンフィルムのように柔らかいポリエステル樹脂です。


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