【用語説明】

1. Webシステム

インターネットを介して動作するシステムをいいます。利用に当たって、利用者は、PCでインターネット環境を整備するだけで、他のインストールやその後のメンテナンス作業を行うことなく、利用できる利点を持ちます。

2. WAZA-ARI

平成24年12月21日に試験運用を開始したCT被ばく線量評価システムで、世界的に通用する日本語として柔道の技ありにちなんで名づけました。下記のURLにアクセスすることで利用できます(今後、WAZA-ARIv2への切替え時に利用を停止する予定)。
http://waza-ari.nirs.go.jp/waza_ari_v1/

3. インターフェイス画面

利用者が、PCの画面上に表示されるウィンドウ、アイコン、メニュー等をマウスやキーボード等を用い、視覚的に計算条件等を入力するための画面をいいます。

4. 日本人平均と異なる体格の成人の人体モデル

CT診断を受けた成人患者のBMI分布データに基づいて各部位の周囲長を変化させた人体モデルです。WAZA-ARIでは各部位周囲長の標準偏差(σ)を考慮して、平均的な成人日本人体型を持つ人体モデルJM-103及びJF-103モデルに基づき、肥満型(周囲長が平均値+2σと平均値+5σとなる2体型)、痩せ型(平均値‐2σの周囲長となる1体型)の人体モデルを作成し、線量計算に利用しています。

5. シミュレーション計算

放射線の物質中での振る舞い(挙動)については、コンピュータで数値的に模擬することができます。CT撮影による被ばく線量についても、装置内でのエックス線発生から、人体内での挙動までを、シミュレーション計算で評価することができます。シミュレーション計算を利用することで、多様な撮影条件について、系統的に被ばく線量を解析することができますが、装置内のエックス線の挙動、患者を正確に数値でモデル化することが重要となります。WAZA-ARIの開発では、原子力機構が中心となって開発し、エックス線の挙動をも詳細に模擬可能な「粒子・重イオン輸送計算コードPHITS」を用いたシミュレーション計算により、線量データベースを整備しました。


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