宇宙航空研究開発機構が打ち上げた小惑星探査機です。「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられ、2010年6月に小惑星イトカワの試料を持ち帰りました。「はやぶさ2」は2014年12月に打ち上げられ、小惑星「1999 JU3」で試料を採取し、2020年末頃に帰還する予定です。
中性子ビームを用いる代表的な非破壊元素分析手法の一つです。中性子ビームを試料に照射し、中性子が試料に吸収される際に放出される電磁波のエネルギーとその数を測定する事によって元素の種類と含有量の分析を行うことが出来る手法です。水素、ホウ素、ケイ素などの軽元素の分析に用いられるほか、カドミウム、サマリウム等の重元素の分析にも用いられます。
中性子は陽子と共に原子核を構成する粒子です。陽子が正の電荷を持つのに対し、中性子は無電荷です。パルス中性子とは中性子を発生させるために用いるビームをパルス状(脈打つ状態)にすることによって、中性子をパルス状のビームにしたものです。パルス状の中性子ビームを用いれば、発生時間と中性子が試料に届くまでの時間間隔から中性子の飛行時間が得られ、それから中性子のエネルギーが計算できます。
中性子ビームを用いる代表的な非破壊元素分析手法の一つです。中性子がある特定のエネルギーを持つときに非常に良く中性子を吸収することありますが、そのエネルギーが元素毎に異なることを用いた手法です。吸収された中性子のエネルギーとその数から元素の種類と含有量を得ることが出来ます。銅、錫、ヒ素などの比較的重い元素の分析に用いられます。
日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同で建設・運営しているJ-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex) は、素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称です。物質・生命科学実験施設(MLF)では、加速器からのパルス陽子ビームにより世界最高強度のパルス中性子ビーム及びミュオンを発生させ、これらを用いて、物質科学/生命科学研究を推進させることを目的としています。