用語解説

*1 磁気異方性:
磁性体(磁石)の内部で、結晶の方位に対して磁化(磁石のN Sの方向)の向き易さの違いを表したもの。磁化が向き易い方向(磁化容易方向)と、向き難い方向(磁化困難方向)が存在する。
*2 磁壁、磁壁の運動:
磁壁とは、磁性体中にいくつか存在する磁区を隔てている境界領域で、そこでは磁化の向きが連続的に変化している。外部から磁場を加えると、磁場に対し安定な磁区が成長し、一方不安定な磁区は縮小する。結果として、磁区の境界である磁壁が一方向に移動する。これを磁壁の運動と呼ぶ。
*3 スピン:
電子が固有に持っている角運動量。スピンを持つことで電子は角運動量と磁化を持つ小さな電磁石となっている。電子スピンは物質の磁性の源であり、スピンの状態には上向きと下向きという二つの状態がある。

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