用語説明
- 1) 空間線量率(線量当量率)
- 対象とする空間の単位時間当たりの放射線量を表し、一般的にはμSv/h(マイクロシーベルト/時)の単位の線量当量率を指す。
- 2) 除染係数
- 汚染の原因となっている放射性物質が除染処理によって除去される割合を示す指標をいう。除染係数は、除染処理前の放射能濃度を処理後の放射能濃度で割った値で表し、値が大きいほど汚染物質が取り除かれる量が多いことを意味する。
- 3) 表面汚染密度
- 放射性物質を含んだ溶液や粉末を飛散させたり、あるいは、それらによる空気汚染物質の一部が沈着したりして、身体、土壌、建物の壁や物体等の表面が放射性物質で汚染されている状態を表面汚染という。そのレベルは、単位面積当たりの放射能(Bq/cm2)で表す。これを表面汚染密度という。
- 4) 3次元粒子・重イオン輸送計算コード(PHITS:Particle and Heavy Ion Transport code System)
- 広いエネルギーを持つ放射線を扱える汎用の粒子・重イオン輸送計算コード。任意の体系中における陽子・中性子・重イオン・電子・光子などの挙動を、核反応モデル及びデータを用いて模擬することができる。加速器工学、放射線医療、宇宙工学、細胞レベルの被ばく評価や半導体ソフトエラー解析等、粒子と原子核の輸送現象に関係する多くの分野の研究をサポートする。