平成23年1月28日
国立大学法人京都大学
独立行政法人日本原子力研究開発機構
京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻の芝内孝禎准教授、松田祐司教授、岡崎竜二大学院生(現名古屋大学助教)らの研究グループは、独立行政法人日本原子力研究開発機構の芳賀芳範主任研究員、大貫惇睦大阪大学教授らの研究グループと共同で、物質物理学における長年の謎であったウラン化合物に現れる「隠れた秩序」状態において、結晶構造からは期待されていなかった回転対称性の破れを実験的につきとめました。この結果は今まで20以上も提唱されていたこの謎に対する理論の前提を覆すもので、物質の状態に対する新しい理解へつながると期待されます。
本研究成果は、米国科学雑誌「Science」電子版に平成23年1月28日(アメリカ東部時間)に掲載される予定です。
本研究は、文部科学省新学術領域研究「重い電子系の形成と秩序化」、グローバルCOE「普遍性と創発性が紡ぐ次世代物理学」、科学研究費基盤研究S(代表: 松田祐司)および基盤研究B(代表: 芝内孝禎)の助成を受けました。また、京都大学低温物質科学研究センターの研究支援を受けました。
以上