補足説明

現在までの経過と原因等について

1.JRR-4及び燃料事故モニタの概要
 JRR-4は、熱出力1)3,500kWの研究用原子炉2)で、医療照射、原子力技術者養成等に利用されています(添付図1参照[PDF])。炉心は、水深約10mの原子炉プールの底に設置されており、燃料要素20体から構成されています。原子炉冷却水の温度は約40℃であります。
 燃料事故モニタは、一次冷却水の配管に近接して設置され、冷却水の放射線によって燃料破損を検出するための設備です(添付図2参照[PDF])。また、放射線の指示値が設定値を超えた時に、原子炉を緊急に停止させるための信号を発生します。A系とB系の2系統があり、どちらか一方でも作動することにより原子炉は停止します。
2.現在までの経過
 JRR−4は、施設共用運転のため、平成22年6月24日10時23分に原子炉を起動し、11時12分に熱出力200kWに到達し、原子炉出力を保持していました。11時18分に、燃料事故モニタからスクラム信号が発せられ、原子炉が自動停止しました。
 現在、原子炉は停止しており、原子炉の冷却機能、閉じ込め機能に異常はなく、安全性は確保されています。なお、周辺公衆及び従事者への放射性物質による影響はありません。
3.原因について
 原因調査の結果、燃料事故モニタの一部を構成する燃料事故モニタユニット3)の高圧電源出力コネクタ4)(メス側)受け皿金具の不具合による接触不良によるものであると特定しました(添付図3参照[PDF])。

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