用語説明

*1:テスラ
磁場の強さを表す単位。30テスラは、地球上に生じる磁場(地磁気)の約75万倍に相当する。地磁気の強さは場所によって多少異なり、東京付近の磁場は約45,000ナノテスラといわれている。1ナノテスラは10億分の1テスラ。
*2:中性子回折
中性子という磁気(スピン)をもつ粒子を物質に照射して、磁気構造や結晶構造を決定する手法。磁気を持たないX線を用いて結晶構造を決定するX線と異なり、磁性体の磁気構造(磁気モーメントのミクロな並び方)を直接的に決定する手法として使われている。
*3:スピン-格子相互作用
磁気構造と結晶構造が互いに影響を及ぼしあって起こる現象。磁気秩序を安定化させるために格子歪みが協調して起こる。
*4:ブラッグ反射
原子やスピンが規則正しく配列した結晶にX線や中性子線などを当てると、特定の波長や散乱角の条件を満たした時に強い反射が起こる。これをブラッグ反射と呼ぶ。

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