(別添2)

スイス放射性廃棄物管理共同組合(Nagra)との研究協力について

1.協力範囲

(1)特性評価モデルの比較検証

(2)地層の特性調査技術開発

(3)材料に関する室内試験

(4)地下実験場における各種試験

(5)地震観測手法

(6)結晶岩及び堆積岩に関する研究

(7)その他

2.共同研究内容

(1)グリムゼル試験場での原位置試験

@原位置トレーサー試験(1986〜1996年)
・単一亀裂を対象とした137Cs等の放射性核種を用いたトレーサー試験
A放射性核種の移行・遅延評価プロジェクト(1994〜1998年)
237Np等の強収着性核種を単一性亀裂に注入後、岩盤を開削して核種の移行、遅延挙動を直接観察
・亀裂内部の構造の詳細な観察とそれに基づくモデル化
Bコロイド遅延評価試験(1998〜2003年)
131Iや242Pu等の放射性核種およびベントナイトコロイドを用いたトレーサー試験
C高アルカリプルーム影響評価試験(1998〜2003年)
・セメント構造物等と地下水の反応によって発生する高アルカリ性の地下水が岩盤を変質させることによる核種移行・遅延挙動に与える影響の評価
Dコロイド形成移行試験(2004年〜)
・境界条件に関する予備的研究、予測のためのモデリング、原位置試験をサポートする室内試験など
・破砕帯の動水勾配をコントロールする性能実証試験など
E放射性核種のマトリクス拡散試験(2004年〜)
・単孔式原位置拡散試験
・原位置における間隙構造特性試験
・岩盤中の天然トレーサー分布調査
・透水性割れ目近傍の拡散プロセス調査
F長期セメント試験(2004年〜)
・フレッシュセメントおよび硬化普通ポルトランドセメントの評価試験
・データベース開発
・熱力学モデリング

(2)性能評価モデル及び解析コードの開発(1995〜2002年)
 ・処分環境を対象とした核種移行解析コード(SANTA)の開発
 ・インベントリ計算コードの信頼性評価

(3)JAEAの技術報告書「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性−地層処分研究開発第2次取りまとめ−」や「TRU廃棄物処分概念検討書」などに対するレビュー

(4)瑞浪超深地層研究施設計画推進に係る協力(1999年〜)

(5)幌延深地層研究施設計画推進に係る協力(2001年〜)

(6)品質保証および知識管理に係る協力(2006年〜)

以上


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