(平成20年度に利用できる実験装置の概要)

(1)中性子実験装置

@BL-01:4次元空間中性子探査装置
・装置の目的・概要
格子系およびスピン系の動的性質を運動量-エネルギーの4次元空間にわたって高効率かつ中分解能で観測することにより、高温超伝導物質のダイナミクスを調べ、超伝導機構の解明を目指す装置。
ABL-08:超高分解能粉末回折装置
・装置の目的・概要
パルス中性子を用いて高分解能で物質の結晶構造を調べる装置。
BBL-10:中性子源特性試験装置
・装置の目的・概要
中性子源性能評価に係る測定や測定技術の開発等、汎用的な利用が可能な装置。
CBL-19:工学材料回折装置(愛称:匠)
・装置の目的・概要
機械部品やその他の工学材料等の内部ひずみ(応力)と構造を調べる装置

(2)ミュオン実験装置

@D-01:D1実験装置
・装置の目的・概要
スピン偏極した(一方向に揃えた)ミュオンを物質中に注入し、物質の様々な磁気的性質を調べる研究(ミュオンスピン回転/緩和/共鳴(μSR))、半導体、水素吸蔵物質など、不純物としての水素同位体が重要な役割を担っている系で、ミュオンあるいはミュオニウム(水素原子の陽子をミュオンで置き換えた原子)の電子構造や動的性質(拡散等)を明らかにする研究、電荷が負のミュオンを、物質を構成する原子に捕獲させ、そのときに放出される特徴的なX線を検出して原子核・ 化学・微量元素分析・考古学の研究を行う装置。

※茨城県中性子ビーム実験装置(2台)の実験課題も募集が開始されます。
募集要項等の詳細は、http://www.sf21-ibaraki.jp/whatsnew/new_bl_kobo.html (茨城県HP)を参照して下さい。


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