平成19年12月14日
独立行政法人日本原子力研究開発機構
 
国際原子力機関(IAEA)査察官の着衣からの放射性物質の検出について
 
 平成19年12月10日、東海再処理施設の査察のため来所したIAEA査察官(1名)が管理区域入域前の全身放射能測定を行ったところ、微量の放射性物質が検出された。
 その後、衣服および身体の詳細な測定を行ったところ、アンダーシャツの約1cm2の範囲に微量の放射性物質(コバルト60(Co-60):約70Bq、マンガン54(Mn-54):約1.4Bq)を確認した。身体の汚染は確認されなかった。
 今回の事象は、東海再処理施設入域前に汚染を確認したものであるが、当該査察官は本年9月の査察業務が東海再処理施設及び大洗研究開発センター照射燃料集合体試験施設(FMF)を対象としていたことから、汚染の可能性について国及びIAEAと協力して調査を行った。
 調査の結果、これらの施設への入退域時の放射線測定の結果や核種組成等から東海再処理施設及びFMFとの関連性はないことを確認した。
 なお、今回確認された放射性物質は法令上、規制対象となる量に対し、Co-60で約1000分の1、Mn-54で約70万分の1であり、人及び環境への影響はない。
以 上

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