【補足説明】


負イオンの必要性
 ビームを3 GeVシンクロトロン(リング型加速器)内に磁場を用いて効率良く外から合流させるためには、リニアック(線形加速器)から入射するビームと既に3 GeVシンクロトロン内を周回しているビームを異なる荷電状態にする必要がある。これは、違う方向から来る入射ビームと周回ビームが同じ荷電状態であると、磁石によって同じ方向に曲げられてしまうので、二つのビームをうまく合流させることが出来ないからである。よって3 GeVシンクロトロンには負イオンビームを入射し、その直後に正イオン(ここでは陽子)に変換してリングを周回させる。
 

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