用語説明


1. ミリ波
 高周波の一種。波長がミリメートル台、周波数が30GHzから300GHzの電波で、波長が短いため回路素子の小型化が可能。また、光に比べて雪や霧などの透過性が高いなどの特徴を有するので、これを車載レーダなどのアンテナとして用いることにより、高速道路交通システム分野への応用が期待されている。


2. 放射線グラフト重合
 ビニール袋などに使われているポリエチレンなどのプラスチック素材に放射線を照射した後、試薬と反応させて、接ぎ木のように分子の枝を導入し、プラスチックの特性を改良することができる。


3. 誘電率
 物質が電気をどれだけ蓄積できるかを表す係数であり、物質固有の定数である。誘電率が低いと電気信号が物質に伝わりにくいので、信号のエネルギー損失が小さくなる。また、誘電率は電気信号の周波数に依存するため、周波数の高低によって物質中での電気信号の伝わり方は変わることになる。


4. グラフト率
 グラフト反応によって、プラスチック素材に分子の枝が導入された量の割合を表す。プラスチック素材のグラフト重合前後の重量増加から算出する。


5. 非破壊探査機
 物体を可視化する装置であり、電波や赤外線、光などを用いて対象物からの反射波などをアンテナで受信し、信号処理して画像化することにより、見えない物体を可視化することができる。具体的には、地震などで倒壊した建物などの内部を画像化し解析することで人命救助などにも役立てることができる。

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