宣 誓
 
 本日は、我々新入職員のために入社式を催していただき有難うございます。理事長を始め多数の方々のご臨席を賜り、身に余る光栄と感謝いたします。ただいま理事長から頂きました激励、そして期待に応えられるよう、努力を惜しまない所存でございます。

 本日より我々新入職員一同は日本原子力研究開発機構の一員となるべくここに集まりました。今日この日を迎え、それぞれが自分自身の目標を胸にここに立っているのだと思います。この場に望み、私たちには原子力という分野から社会へ、未来へ貢献するという大きな機会が与えられたのだと感じ、身の引き締まる思いでいます。

 内定を賜って以来、広報誌等を通じて原子力機構の幅広い活動について窺い知って参りました。日本原子力研究開発機構において行われている多くの研究開発や数々の事業は、「原子力の未来を切り拓き、人類社会の福祉に貢献する」という理念に基づくものと考えております。そして我々もその一員として諸先輩方のご指導の下、研究開発や技術開発など、それぞれが果たすべき職務に取り組んで行くことになります。その際、我々が持つべき心構えとしてはよりよい未来への夢や希望という言葉とともに責任や義務といった言葉が必要であると思います。

 日本原子力研究開発機構の一員として我々がこれから携わる課題は、人類社会の福祉に貢献する社会基盤に関わるものが多いのではないかと思います。それらは脚光を浴びることは少ないものもあるかもしれませんが、我々の社会にとって非常に重要な課題であり、また緊迫した状況にあたるものもあると思います。このような課題に取り組む機会を与えられたことを誇らしく感じると同時に、全力を尽くし、結果を出さねばならないという責任を感じます。私も大学院で学んだ放射線化学を軸に、放射線利用技術の研究開発、そして放射性廃棄物の資源化というグループの大きな目標に向けて持てる力の限りを尽くして頑張りたいと思っています。

 現代社会が抱える多くの課題に取り組むことは、我々のような若い世代が次世代の者に対して担うべき責務ではないでしょうか。我々にどれ程のことが出来るのかは分かりませんが、人類社会の一員として、そして原子力機構の一員として、原子力の分野を通じてこの責務を果たし、現在、そして未来の社会へ貢献すべく尽力する決意をここに誓います。我々は、この決意を実現するために、不断の努力を惜しまず、幅広くご活躍されている先輩方の輪に一刻も早く加わり、共に邁進する所存であります。皆様、よろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
 
平成19年4月2日
新入職員代表 熊谷友多
 

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