1) |
本ITER協定の署名により、今後の核融合開発の中心となるITER計画を実質的に開始できることとなり、長年の懸案の課題が解決された。原子力機構は、極内機関に指定される予定であり、今後のITER計画の推進に向けて決意を新たにした。
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2) |
BA協定では、1年半の短期間に、これだけの協定を仕上げたことに、EUだけでなく、日本の関係者にも敬意を表する。日欧の長期にわたる核融合研究開発の確固たる協力の基礎が出来た。今後は、さらなる緊密な日欧協力により、BA計画を推進して核融合炉の実現に貢献して行きたい。
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3) |
ベルギー原子力研究センターは、EUでの加速器駆動による核変換実験施設に関する研究の中心機関であり、本協力協定により、この分野での効率的な研究協力の進展が期待される。また、廃止措置、解体、高レベル放射性廃棄物の地層処分、原子炉構造材料等の分野に関する協力の推進も期待できる。
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4) |
OECD/NEAは、技術基盤の同じレベルの先進国の集まりであり、多国間の協力の政策決定をIAEAより短時間にできる。今後は、これまで以上に原子力機構における事業目的の達成のために、長期的観点から計画的に人員を派遣したい。
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5) |
日仏は、世界の原子力開発の中心的な国であり、今後も、さらに密接な協力関係を構築して行くことを確認された。FBR開発では、各国とも協力しつつ開発を進め、開発項目を絞り込んで、グローバルスタンダードなFBRのプロトタイプを追求して行くことが重要である。ジューロホロビッツは、両国が所有する照射炉全体の協力については前向きに考えて行きたい。
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