第1回原子力機構報告会の開催結果について
 
 日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)は、6月20日、東京都千代田区有楽町の朝日ホールで、「原子力・未来への挑戦‐サイエンスからテクノロジーまで‐」と題し、第1回原子力機構報告会を開催しました。約800名のご参加をいただき会場内は満席となりました。どうもありがとうございました。
   殿塚理事長
(殿塚理事長)
   会場の様子1    会場の様子2


 報告会は殿塚理事長の開会挨拶に続いて、岡ア副理事長から、総括報告として原子力機構における研究開発の現状と将来展望(PDF、0.8MB)について報告しました。
   岡ア副理事長
(岡ア副理事長)


 その後、特定テーマ報告として以下のとおり報告いたしました。
 向次世代原子力システム研究開発部門長から「FBRサイクルシステムの実用化に向けて(PDF、1.8MB)」、加藤量子ビーム応用研究部門長から「量子ビームの産業利用(PDF、0.9MB)」、河田地層処分研究開発部門長から「地層処分の知識基盤構築(PDF、1.3MB)」、常松核融合研究開発部門長から「核融合研究開発の国際展開(PDF、1.0MB)」、原子力の基礎・基盤分野から実用化を目指した大プロジェクトに至るまで、原子力の総合的研究開発機関としての活動の一端を報告しました。
   向次世代原子力システム研究開発部門長
(向次世代原子力システム研究開発部門長)
   加藤量子ビーム応用研究部門長
(加藤量子ビーム応用研究部門長)
   河田地層処分研究開発部門長
(河田地層処分研究開発部門長)
   常松核融合研究開発部門長
(常松核融合研究開発部門長)


 また、ジャーナリストであり科学評論家として幅広くご活躍くされている立花隆先生から「科学と日本」と題して特別講演をいただいた。講演では、原子力は、より合理性を追求するあまりトライアルすることが少なくなり、若者が離れ、失敗経験が得られなくなり、ダーウィン的な進化がなされなくなってきている。また、技術は巨大化すると失敗が許されなくなり、表面的には失敗が無いような自己欺瞞が生まれる。原子力が安全で、クリーンで経済的であるとのイデオロギーを守るよういつしかルールが変更され、リアリティから離れてしまうことにもなる。原子力で事故が起きると、いつも建前と現実とのずれが指摘されるが、安全でない原子力は結局は見放される。原子力は安全を大前提に考え、隠さない、嘘をつかないことが重要であるとの指摘がなされた。
   立花隆先生の特別講演
(立花隆先生)


 最後に、岡ア副理事長から感謝の言葉と原子力の研究開発機関として課せられた責任を果たし、安全確保を大前提に世界第一級の研究開発機関 センターオブエクセレンスを目指してゆくとの閉会の挨拶をしました。
   岡ア副理事長
(岡ア副理事長)


 
主要用語解説(PDF、3.6MB)
アンケート集計結果(PDF、16kB)
報告会についての皆様から頂戴した主なご意見(PDF、33kB)
報告会で頂いたご質問事項への回答(PDF、92kB)

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