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人形峠製レンガの安全性等について

平成22年2月22日号(15日発売)の週刊誌「AERA(アエラ)」に掲載された記事「ウラン汚染れんが『百万個』が来る」の中に事実誤認が認められましたので、人形峠レンガ加工場で製造しているレンガ(以下「人形峠製レンガ」といいます。)の安全性等について、独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下「原子力機構」といいます。)の見解を示します。

1.人形峠製レンガは、ウランで汚染されたものではありません。

人形峠製レンガの原料である掘削土は、ウラン鉱床にたどりつく手前までに掘り出した自然にある岩石、土砂の一部です。人形峠製レンガに含まれる放射能の濃度は安全上規制の必要がない極めて低いレベルであり、また、その放射線量は、花崗岩などと同じ程度です。このように、人形峠製レンガはウランで汚染されたものではありません。

人形峠製レンガ及び原料掘削土については、こちら⇒

2.人形峠製レンガについては、第三者機関により、安全性が確認されています。

(1)人形峠製レンガは、第三者機関である財団法人原子力安全技術センターの物性確認試験により、一般に使用するに当たり、放射線上及び性能上、特に留意すべきことはないと判断されています。

人形峠製レンガの物性確認試験については、こちら⇒

(2)人形峠製レンガは、上記のとおり安全性が確認されており、一般に市販されているレンガと同様に、安心して広く御利用いただけるものであり、文部科学省エントランスホール等や原子力機構の東京事務所でも室内花壇等として使用しています。また、原子力機構の拠点で施設周辺の整備等に使用するとともに、一般頒布も行っており、広く御利用いただいています。

3.人形峠環境技術センターの原子力施設の廃止措置等については、着実に進めています。夜次(よつぎ)鉱さいダムは適切に管理しています。

(1)原子力施設の廃止措置等について

人形峠環境技術センターでは、安全を第一に、ウラン濃縮及び製錬転換施設等の廃止措置並びにウラン鉱山に係る跡措置に取り組んでいます。

廃止措置及び鉱山跡措置については、こちら⇒

(2)夜次鉱さいダムの管理について

ウラン鉱石からウランを抽出したあとの土砂や岩石等(鉱さい)については、鉱山保安法で認可されている夜次鉱さいダムに堆積しており、鉱山保安法や岡山県等地方自治体と締結した環境保全協定に基づいて、適切に管理しています。

また、夜次鉱さいダムの堤体は、十分な耐震性を有しています。

夜次鉱さいダムの耐震性については、こちら⇒

以上


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